盗難車が買取店に持ち込まれて市場に流れることはあるのか?

車の盗難件数は年々少なくなっています。

2003年には、年間6万台以上もの車が盗難被害にあっていましたが、2015年には1万4000台弱にまで減っています。

イモビライザーなどの盗難防止対策が普及してきたことが、主な理由となります。

しかし、依然として毎年1万台以上の車が盗まれているのは事実であり、盗まれた車の多くは帰ってきません。

盗難にあった車が帰ってくる確率は、せいぜい20%程度だと言われています。

盗まれた車はどこを経由して、どの市場に流れていくのでしょうか?

もし盗難車が、一般の車のように買取専門店に持ち込まれた場合、店の担当者はそれを見抜くことができるのでしょうか?

窃盗グループは、ナンバープレートを変えたりして、盗難車とバレないようなさまざまな偽装工作を行います

一般の人がその車を路上で見かけたとしても、まず盗難車であると気が付くことはないでしょう。

しかし、そういった車が買取専門店に持ち込まれた場合、かなりの高い確率で足がつくことになります。

なぜならば、車の盗難に関する被害届が警察に出されると同時に、その情報は全国の中古車買取店や販売店などに流れることになるからです。

ナンバープレートを変えて偽装をしてあったとしても、ボディに刻印された車体番号を確認して、それが警察から流れてきた車のものと一致した場合にはアウトということになってしまいます。

車の窃盗団はプロですから、そんな間抜けなことはしません。

それでは、彼らは盗んだ車をどのように売りさばいているのでしょうか?

実は、ヤードと呼ばれる盗難グループのアジトのような場所があり、盗まれた車は一度そこで解体されてしまうのです。

そして、その解体された車をパーツとして海外に輸出をして、海外で再び組み立てて元の状態に戻すわけです。

手の込んだ窃盗団だと、2台の同じ車種のパーツを半分ずつ使って組み立てるなどといったことをします。

業界用語で「ニコイチ」などと呼ばれていますが、2台の車のパーツが合体した状態となりますので、全く別のクルマが誕生することになるのです。

信じられないかも知れませんが、彼らはそこまで手の込んだことをしているわけです。

そこまでしているからこそ、盗難被害にあった車はわずか20%しか帰ってこないのです。

くれぐれも、車の盗難には気をつけたいものですね。